おたんこナースより
2006年 11月 04日
21歳の新人ナース似鳥ユキエがくりひろげる病棟勤務奮闘記「おたんこナース」
友人の娘さんから借りて
「じょくそうケア」について読んでみました。
これが書かれたのが今から10年ぐらい前の1997年です。
このストーリーでも言っているんですが「じょくそう」の治療方法が従来の治療と随分違っていてほんとうにびっくりしました。
いままでと全く違った治療だと知ったのは、私がケアマネで担当していたお婆さんが壊死を伴う「じょくそう」ができた3年ほど前なんですから随分遅れました!ドクターも専門外で文献をみながら治療し、初めはほんとうに不安でした。
「おたんこナース」ではとても専門的に説明してあります。
患部の消毒はせず、生理食塩水を勢いよく患部にかけて洗い流す。じょくそうの場合は水道水で洗い流しても良い聞きます。消毒液での消毒はかえって新しい組織形成に悪影響を及ぼすそうです。
また初期の「じょくそう」は以前は患部をマッサージすると言われていましたが今はかえって組織を壊すと言われマッサージはしないほうがいいそう。
そして黒く壊死に至ったところはデブリートメントと言ってそこを外科的に削り取り新しい組織(肉芽組織)が出てくるのを促します。もちろんこの行為はドクターがする行為。
うちの診療所では患部に抗菌作用のあるイソジンと砂糖で合成されたパスタを塗るのを主流にフィブラストスプレーという組織再生を促すという高価な薬液も使用しています。
もちろん体にかかる圧力を分散させるためにエアーマットは必須アイテム。
こういったことがちゃんと「おたんこナース」に盛り込んでありますから驚きです。
新人ナースのバイブルどころか「おばちゃんナース再教育」教科書だ!!
by noriko_muratani
| 2006-11-04 23:02
| ナースのお仕事