20数年前に富山の山里で田舎暮らしを始めました。私は薔薇を中心にガーデニングを楽しみ、夫はオーダーメイドの手作り家具を作っています。猫や犬がいつも一緒。そんな暮らしの日々を綴っています。


by noriko_muratani
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

ナースのお仕事・小さな変化

d0088788_19251056.jpg
d0088788_19253786.jpg

私が勤務する診療所に入院している患者さんをアップ。今日は髪型に焦点を。

入院患者さんのほとんどは週3回の透析を受ける必要があって通院が困難な方、慢性疾患のため入院し継続管理の必要な方、認知症のため家族介護困難な方など社会的入院がほとんどです。おまけに自立歩行が出来ないねたきり、準ねたきりの方がほとんど!
そしてここでターミナルを迎える方ばかり・・・。

薬による治療だけでなく看護者からのアプローチで出来るだけこの方々を安定した状態で維持したい。人としてもっと大切にしてあげたい。そのためには何をすれば良いか思考錯誤する日々なのです。

出来るだけ一日中ベットで寝ていることの無いように日中はギャッジアップして体を起こしてみたり、車椅子に乗せてちょっとの時間でも院内を回ったり、人の出入りのあるところまで連れて行ってみたりします。
脳梗塞の既往があり拘縮が始まっているひとは腕の曲げ伸ばしを毎日してもらいました。
また今年から口腔ケアを始めました。正直なところそれまで全くしていなかったので口の中の汚れは目をそむけたくなるらいでした。
今は朝夕の食後に必ず歯磨き、うがい、口の中全体をブラッシングしているので口臭が少なくなってます。
そのほか服装や髪型にも配慮。そのため時にはパジャマなどを家族になるべく明るくて綺麗なものをそろえてくれるよう注文をつけたりすることも。

これらのことを続けることは劇的な効果が目に見えて現れるものではないので
みんながその必要性を感じるわけではありません。
職員の数も極端に少なくその負担は大変なものです。
言い出した者が率先して汗水流さなくてはと、なんかムキになってる風にも見えたと思うけど他のスタッフも少しずつ実行するようになってきました。

で、一番上の写真のSさんは抜け毛がひどくベット周囲の掃除が大変でした。家族にロール型のごみ取りテープを用意してもらい取っていました。
精気のない表情は髪が乱れていることもあると思い、朝に夕にと髪をとかしてあげていたんです。ところが抜け毛予防のためのブラッシングではなかったのですが、最近めっきりその抜け毛が少なくなった事に気づいたのです。そのことに気づいてから抜け毛にはブラッシングが一番とばかり患者さんの髪ばかりか、わたしもせっせと髪をブラッシングするようになりました!^^
それと入れ歯があわなくなって作り直してもらいましたね。それもいい結果をもたらしているかも。
認知症あり、意欲も低下、体力も落ちて、今年の春頃は危ないのではないかと思っていた方ですよ。
もちろん透析によるコントロールも必須ではありますが。

そして腕が拘縮していたHさんはある日、血圧を測ろうと動かした腕が妙に軽くなり柔らかくなっていることに気づきました。訓練を初めて半年ほど経過したと思います。口腔ケアも習慣化し食後必ず用具を自分から準備するようになってきました。
入院患者ケアにタッチしていない人が「このごろどういう訳かHさん調子いいねぇ」っていったのを聞き、にんまり。その訳を話してあげましたよー!

ってわけでほんとうに小さなことですがちょっとずつ変化が見えてきているような気がするこのごろです。
[PR]
by noriko_muratani | 2006-11-12 19:25 | ナースのお仕事